テーマ: 癒し と 宗教 ― 宗教がもつ癒しのパワーをホリスティックに解析する ―
これまで開催してきた公開シンポジウムでは、「いまの仏教・これからの仏教 -世界平和にどう貢献するか-」、「日本仏教の現状と課題 -社会に開かれた仏教をめざして-」といった仏教が果たすことのできる社会貢献を考えるテーマに始まり、「仏教者の社会的実践」あるいは「いま仏教に望まれるもの」といった仏教と社会の繋がりについて考察を加えてきた。今回のシンポジウムでは、仏教の垣根を超え、より広い宗教について考えるキータームとしての「癒し」について考えてみたい。
古今の宗教の発生過程では病める人々を癒す力が「奇跡」としてとりあげられてきたように、病からの癒し、心のよりどころをもとめる人々の支えとなってきたのが宗教である。癒しをもとめて宗教儀礼に集う人々は何を求め、何を得ているのだろうか?
西洋医学や東洋医学などの垣根を超え、総合的な人間としての営みのなかでの治療をもとめようとする
ホリスティック(包括的)医学の権威とともに、宗教における癒しについて考えてみたい。
次 第:
癒しのクラシックジャズ生演奏 : 電子ピアノ 一戸 智之 / コントラバス 灰田 直史
1. 基調講演 : 「行者と修行」 長谷部 八朗 (駒澤大学教授・仏教経済研究所所長)
2. 弘明寺の護摩壇に集う人々と癒し : 美松 寛昭 (高野山真言宗弘明寺住職)
3. 特別講演 : 「ホリスティック医学からみた癒しとしての宗教」 帯津 良一 (NPO法人 日本ホリスティック医学協会名誉会長・ 帯津三敬病院名誉院長)
4. 討論および参加者の皆様との質疑応答
コーディネーター: 西村 祐子 (駒澤大学教授)
総 合 司 会: 工藤 豊 (東京電機大学特任教授・仏教経済研究所所員)
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